TOEIC-2.文章×単語の学習で語彙力を強化

1.長文を使っている単語系参考書を一冊走破 -  語彙力強化/英文に慣れる

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photo by jacsonquerubin

 

前回記事では当サイトのTOEIC記事の対象と短期でTOEIC800~900を取得するための大まかな学習の流れを紹介した。今回からは学習の中身を具体的に記載していく。

 

◆単語をある程度覚え、即次のステップへ

まずはある程度単語を覚える必要がある。最初に単語を勉強するのは、やはり全パート共通で必要となるのが語彙力だからだ。しかし単語のみの学習に時間を割くのは得策ではない。この先、Part5を解きまくる過程やpart7に取り組む中でも語彙力は伸びていく。まずは一冊を一周してある程度の単語力を身に着けて次のステップへ進んでしまい、先々の学習と並行して復習の二周目以降に取り組もう。

 

また、ここでは文法についてはしっかりと把握している必要はない。とは言っても高校英語の初歩部分、時制であったり態の形であったりはそれなりに覚えている前提だが、なんとなくでOKだ。多くの人は「文法のことは聞かれると困るけど、単語の意味を教えてもらえばなんとなく文章の意味はわかる」という状態だろう。

  

◆長文を含む単語系参考書を使う

単語と短文が羅列されている単語系参考書よりも、長文を使っている単語系参考書を利用するのは、記憶の紐付けがより容易であったり、同一文章の音源による復習兼リスニング強化に活用できたりと、効率面でプラスの要素が多い。また、単語単体で覚えるのはなかなか難しいが、音や文の流れと共に覚えるほうがはるかに易しいはずだ。その言葉の使われる シチュエーションなどが勝手に頭に残るため、忘れにくくなる。

 

◆参考書の利用方法を定める

まずは、自らに合った学習方法を見つけよう。単語学習用の参考書でも多くの場合は推奨する学習方法が冒頭に記載されているだろう。一度それを読むなり実践するなりして、自分に合っているか確認しよう。その確認をしたうえで、「自分は文章を読んでから単語を見たほうがいいな」「単語にまずは一通り目を通してから文章を読むほうがすっきりするかもしれない」など、様々な方法を試してみよう。

 

私の場合はまず文は読まず、その文に登場する単語をまず一通り頭に詰め込み、それから文章を読んだ。それでもさっき覚えたばかりの単語がわからなかったりする。そういった単語を重点的に読み込むようにした。

先に単語を見てから分を読む、という方法はPart7など長文を読む場合はほぼ確実に推奨されないやり方だろう。しかし、まず単語を覚える、という段階では単語→文章という方法が適している人も多いはず。この場合文章はあくまでも単語を覚える補助的な役割だと捉えよう。

 

 

◆単語は用法と共に覚える

これはTOEIC勉強において非常に大切なことだ。単語の意味だけでなく、その単語と共に用いる前置詞をセットで覚えたり、後に続く形が何なのか(動名詞なのか不定詞なのかなど)を把握することがTOEICでは重要だ。むしろ語彙問題/文法問題では単語の意味そのものよりもその後に続く前置詞などが問われることのほうが多い。

 

◆ノートはできるだけとらない

これは人によるかもしれないが、一度は試してみるべきだ。

ノートへ単語や意味を書くという行為は”勉強した感”は得られるが、時間対効果が薄い可能性が高い。多くの方の勉強方法を調べたが、短期間でハイスコアを獲得している方の多くはこの「書く」という作業を、時間がかかりすぎるという理由で排除している。(そもそも短期間で高得点を目指す方にとっては、単語勉強で多くの時間を費やすやり方は合わない。)

ノートに記載する時間を繰り返し読み覚えることに転換する。覚えたい単語が使われている文章を読むことの繰り返しのほうが、先述のシチュエーションとの複合的記憶付により、時間対効果は高くなる。

 

◆筆者利用の問題集

速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900

速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900

速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900

 

この問題集は非常にバランスが良い。100の長文があり、それぞれ英文・約・単語が書かれている。英文の難易度も易し過ぎず難し過ぎず。単語はしっかりと関連語の記載もあり、姉妹本のStandard 1800等で出てくる単語も多く登場する。また、1文も短めのものが多く、隙間時間活用にも向いている。

 

また、音声CDも付属している。リスニングで用いるには若干難易度が高い内容ではあるが、復習としての利用と、既知の文章を聞くことによる耳慣らしとして活用するには最適だ。