TOEIC-3.基本的な文法を押さえる

2.TOEIC特化型の文法参考書を一冊走破 -  文の正確な構成を覚える

 

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簡単な文章であれば単語の意味さえ分かればある程度理解できるが、文法的に文の成り立ちを説明せよと言われると困る方が多いのではないだろうか。そもそも、日本語の文章でも文法の側面から文の成り立ちを説明することでさえ、私にはできない。何が何詞だなんて、意識したのはおそらく小学校の国語の授業くらいだろう。

 

TOEICで問われる文法事項はそこまで多くない。理解はPart5をやりこむ際に経験値を積む過程で自然と身にしみつくということもあり、ここは素早く完了させたいところだ。

 

◆基礎からしっかり完璧に!はNG

短期間でTOEICのハイスコアがほしい場合、やってはいけないのは文法を1から10まで丁寧に説明してある参考書を使用することだ。「一億人の英文法」や「Forest」などは非常に優秀な英文参考書だと聞くことも多いが、短期間学習には効率の面で合わないのだ。(私は最新版のForestを試した結果、即挫折…)

 

TOEICの文法特化型の問題集は多く出版されている。そういった問題集を一冊やりきる程度で文法の基礎固めは対応可能だ。前述のとおり、その後のpart5のやり込みに重点を置こう。

 

◆テクニック=文法

多くのTOEICの文法問題集はテクニックを教えてくれる。「名詞の前には形容詞」「っ選択肢に動詞が並んでいたら他に動詞がないか探す」などなど。様々なTOEIC参考書や問題集でそれらを”テクニック”と呼ぶが、多くのテクニックは文法の肝をピンポイントで示しているものである。

人によってはテクニックの積み重ねでは文法の力は伸びないと思っていたり、TOEIC以外のシーンでは通用しなくなる、と思っている方も多いが、文法の肝をまずは押さえ、後にpart5を繰り返し解いていく中で、テクニックは"テクニック"からしっかりと"文法としての理解"に転換できるはずだ。

子供もある程度の言葉の意味を覚える。はじめはちゃんとして語順で喋るのは難しいが、経験の中で補正をかけて、正しい用法にたどり着く。これと同じことだ。

 

◆筆者利用の問題集

私はいくつかの問題集を試してみたが、小石裕子先生の「TOEIC TEST 英文法 出るとこだけ!」が一番バランスがよかったように思う。

音声DL付 改訂版 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!

音声DL付 改訂版 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!

 

冊子には直前勉強用のような文言が載っているが、TOEICにおける文法必須事項がしっかりと小さな冊子に詰め込まれており、かつ非常にわかりやすい。最新版は赤字が多くて賑やか過ぎるというのはマイナスポイントだが、これは慣れればなんてことはないだろう。